オリジナルブランド  美猫

そうなのか訳の分からぬイライラはあの子と話すあなたのえくぼ

早起きは三文の得心理なり会える時間が七分ふえた

人込みに紛れてつなぐ君の手を離したくない祭りの帰り

好きだよと家族の耳を気にしつつそっとささやく受話器の向こう

冬空がニヤリと笑う午後八時あなたと喧嘩三日月の夜

涙より先に出た熱金曜日熱は冷めても気持ち冷めない

許さない言った先から考える許してあげるタイミングいつ

もう嫌い言っても頬が笑ってる相思相愛確信犯

愛はどこ冗談めいて言うけれどいつでもここと言ってほしいの

会いたいのどんなに遠く離れてもオトヒメよりも思いは深し

別れとは出会いに伴う不安なりだから聞きたいあなたの気持ち

クリスマスバレンタインデーホワイトデーイベント楽し君がいるから

貧乏も今の二人にかなわない三十円のデート楽しい

プレゼント何がいいのとエイプリルあなたの指が私を指した

公園のベンチとお茶とハンバーガーそれだけでいいあなたとならば

何食べる食べたいものも同じならトイレいきたいトイレも同じ

捨てたなら殺してやるとおどす我殺していいよ君が即答

冷めたとか捨てられたとか飽きたとかこの世にそんな言葉はいらない


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